天の川高燈籠にかゝりけり 天の川南の海へ流れけり 目をくばる空の広さよ天の河
灯一つ星二つ三つ夕霞 寒月や枯木の上の一つ星 星絶えず飛んであら野の寒さかな 星一ツ飛んで音あり露の原 草枕の我にこぼれよ夏の星 禅寺の門を出づれば星月夜 ともし火の一つも見えず星月夜 洪水の勢ひや空は星月夜
真砂なす数なき星の其中に吾に向かひて光る星あり 空はかる台(うてな)の上に登り立つ我をめぐりて星かゞやけり