「坂の上の雲」登場人物
五十音順一覧表 【に】

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ニコライ二世【にこらいにせい】


出身地  ロシア

生没年  1868年〜1918年

全名    ニコライ・アレクサンドロヴィチ・ロマノフ


 アレクサンドル三世の第1皇子として生まれる。皇太子時代の1891年に来日し、九州、神戸、京都などを観光したが、滋賀県大津において警備の津田三蔵巡査に襲撃され負傷した(大津事事件)。1894年に即位すると、極東での勢力拡張を推し進め、結果として日露戦争をまねくこととなった。
 日露戦争末期の「血の日曜日事件」がきっかけで「戦艦ポチョムキン号の反乱」など革命運動が盛んになったが、1906年に国会開設や憲法制定を宣言して沈静化させた。しかし、1917年には第一次大戦による生活の困窮で再び民衆が蜂起し、さらに兵士も反乱を起こしたため、軍首脳らによって退位させられた。その後は臨時政府に監禁され、翌年家族とともに処刑された。


遺骨鑑定と大津事件

 ニコライ一家の遺骨はソビエト連邦崩壊後に掘り起こされ、DNA鑑定が行われた。この時、鑑定用の資料として日本に保管されていた大津事件当時の血染めのハンカチも用いられたことがニュースになっている。



西四辻公業【にしよつつじきんなり】

 1837年〜1899年。京都出身。公卿。幕末から維新にかけて勤王派の一人として奔走。維新後に大阪府知事となり、府内に120校の小学校を設立した。明治天皇の歌道師範も務める歌人でもあった。