「坂の上の雲」登場人物
五十音順一覧表 【わ】

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和久正辰【わくまさたつ】

  1852年〜1934年。松山藩出身。明教館で漢学を学んだ後、松山藩洋学所、慶応義塾で英語を学ぶ。卒業後は各地の師範学校、中学校の校長を歴任。関東大震災後に故郷松山に戻ってそこで亡くなった。

士官学校を勧めた?

 「坂の上の雲」では和久が士官学校入学を勧めたと書かれているが、戦前の伝記「秋山好古」にはそのようなことは書かれておらず、入学動機は当時名古屋鎮台の法務官を務めていた松山出身の山本忠彰や、陸軍志願の同郷の友人に誘われたという説が紹介されている。
 また、伝記「秋山好古」と同時期に書かれた山中峯太郎の「伝記小説将軍秋山好古」では、宮城県に転勤することになった和久が「一緒に来ないか」と誘ったところ、好古は「しばらく考えさせて下さい」と言い、数日後に「陸軍に行くことにしました」と回答したと書かれている。なお、同書では好古が松山に帰省した際に、実家で父 久敬から和久を紹介されて対面したとも書かれている。