古銭コレクション

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江戸、明治、大正、昭和の古銭コレクション


 今は三笠模型の前にケースに入れて飾っている古銭コレクション、元々は父が実家の蔵から見つけてきた古銭の一部です。
 父の実家はもともと京都の地主で、平成の後半までは蔵も1つ残っていました。その蔵の中で見つかった古銭は全部で63枚。先祖の使い残しと思われる江戸時代、明治、大正、昭和それぞれの時代の硬貨の他、なぜか清国、中華民国、満州国の硬貨も入っていました。

 左から安政一分銀、寛永通宝(明和二十一波)、明治八年の二銭と一銭。

 整理していて興味深かったのが、昭和初期の硬貨(一銭、五銭、十銭)でした。下の写真の一番上の列が昭和13〜14年の一銭、五銭、十銭硬貨。2段目が太平洋戦争が始まる頃の昭和15〜16年のもの。

 3段目が昭和17の硬貨。開戦前と比べてやや小ぶりになり、品質も劣っているように見えます。下段は昭和19年の硬貨。アルミは軍需品に優先的にまわされたため、錫と亜鉛で作られたそうです。こうして並べてみると、戦況の悪化によって硬貨の品質も悪化していく様子が分かります。

 自分でも夏目漱石の千円札、新渡戸稲造の五千円札、二千円札、旧500円硬貨などは1枚は手元に残して保管しているので、こういった物も孫の代になればいいコレクションになるのではないかと思っています(興味をもってくれればですが)。