このサイトについて


サイト開設の目的、運営方針

 『坂の上の雲』と出会ったのは高校3年生の頃、『翔ぶが如く』を読んでいた友人から司馬作品を勧められて11月から『司馬遼太郎全集』を読み始めた時でした。多くの作品の中から『坂の上の雲』を選んだのは、日本史の授業で紹介された作品の一つであったことと、別の友人も面白いと言っていたからです。最初は大学受験勉強の気分転換のつもりでしたが、読み始めたら止まらなくなり、結局その一ヶ月間はほとんど勉強をせずに『坂の上の雲』、『翔ぶが如く』、『龍馬がゆく』、『花神』、『城塞』などを読破しました。当時は近現代史はほとんど興味が無く、秋山兄弟についても全く知らなかったのですが、『坂の上の雲』が他のどの作品よりも印象に残りました。
 そして大学入学から数年後、急にもう一度読みたくなり、文庫本全巻を購入しました。読みながら登場人物や日露戦争に関する情報を探していたのですが、その頃は書籍にもネット上にも『坂の上の雲』や秋山兄弟に関する情報がほとんどありませんでした。そこで「無いなら自分で作ればいい」という発想から始まり、「自分と同じように「坂の上の雲」の事をもっと知りたがっている人がいるはず」と思い、自分が知りたい情報や面白いと思った情報を、同じような情報を求めている方々に提供すことを目的として最初のサイト『雲坂』を開設しました。
 そういうわけで、管理人自身が「坂の上の雲」の世界を楽しみながら、自分が興味を持って調べたことを載せていくようにしています。また、当初目的としていた「情報提供」についても、ドラマ放映の影響もあって多くの依頼が舞い込むようになってきました。今も資料や写真の提供についても積極的に行っており、入手困難な資料を誰もが見れるようなサイトを目指しています。

サイト開設10周年を迎えて (2011年1月執筆)

 2010年12月19日、最初の「坂の上の雲」専門サイト『雲坂』開設から10周年となりました。
 文藝春秋臨時増刊が出版された日、母から「しょぼい 雲坂 の頃に比べると隔世の感とまではいかないまでも、それに近いものを感じる」というメールが届いたのですが、当事者である自分としても、この10年間を振り返ると「隔世の感」としか言いようがありません。

 そんな感じなので節目の年といっても特に決意するようなことも思いつかないのですが、B'zの20周年ライブで稲葉さんが「いっぱい勉強して、いっぱい練習して、またここに帰ってきます。」と言っていたように、今まで通り一次資料と現地調査を中心に勉強して情報を発信し続けたいと考えています。

 とりあえず、あと10年は続けようと思っています。その頃には息子も「坂の上の雲」を理解できるようになっているはずなので、

 今後も「春や昔」をよろしくお願いいたします。 【管理人】