日清/日露戦争実記で見る
ビフォーアフター

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 日清戦争実記と日露戦争実記に掲載されている同一人物の肖像写真を並べて掲載し、約10年間でどれだけ変わったかを見ていこうという気まぐれ企画です。特に変化の大きかった人物を主に紹介していきます。


貫禄がついた斎藤実

 日清戦争当時(左)は和泉艦長、日露戦争当時(右)は海軍次官。出世に伴って、地位相応の貫禄がついたように見えます。


口髭を伸ばし始めた長岡外史

 日清戦争当時(左)と比べると、日露戦争当時(右)は顎鬚よりも口髭を伸ばし始めていることが分かります。最終的な長岡のプロペラヒゲの写真は、Googleの画像検索などで探してみてください。長大なヒゲが銅像で再現されているのには驚きました。


立見尚文と小川又次

 上が立見、下が小川。日清戦争当時(左)と比べると、日露戦争(右)の時にはだいぶお爺ちゃんになっているなぁという気がします。ちなみに日露戦争開戦当時の立見は58歳、小川は55歳。


小村寿太郎は年齢詐称?

 左は「日清戦争実記」のキャプションで「小村北京代理公使」とあった写真。小村違いではないかと思って目次を見てみたところ「北京代理公使小村寿太郎君」と書かれていました。それでも「十数年でこんなに老けるか?」と思って調査した結果、左の写真は22歳頃の小村の写真と判明しました。日清戦争当時は40歳前後。それなのになぜ20代前半の写真が載せられていたのかは分かりません。当時の人たちはこの写真を信用し、「今回の北京代理公使は随分若い人だな」と思っていたのかもしれません。