「坂の上の雲」関連資料

１０年間のサイト運営で集めた関連書籍・資料約３００冊、国会図書館などで調査に利用した資料数十冊（詳細は上段の「参考文献一覧」を参照）、さらに寄稿して頂いた資料の中から、特に興味深い資料をここで紹介していきます。入手困難な資料をできるだけ多くの方に見て頂けるよう、一部の資料についてはサイト開設当初からＰＤＦ形式での復刻掲載作業を行ってきました。
資料の電子書籍化も進めており、２０１３年からは縦書き表記に対応したEPUB3形式の復刻資料も少しずつ公開しています。

秋山兄弟の写真、エピソードなどが豊富で、彼らの存在をより身近に感じることができる資料です。秋山兄弟の生涯や、真之と子規の交流をさらに詳しく知りたいという人にとっては第一級資料と言っても過言ではありません。このサイトでは2006年から伝記の復刻掲載を行っています。その縁で、2009年にマツノ書店から両書が復刊された際には、当サイト管理人が『秋山好古』の販促パンフで推薦文を担当させて頂きました。

主に真之と子規の著作を集めた資料を紹介しています。子規全集は図書館でも時々見かけますが、真之の著作物が載った資料はほとんどありません。当サイトでは特に希少性の高い真之の著作集『軍談』を、原本を元に復刻掲載しています。

「坂の上の雲」の出版元である文藝春秋の臨時増刊号などを紹介。ＮＨＫスペシャルドラマブームで各社から多数出版されたムックとは違い、どれも非常に充実した書籍です。2009年の臨時増刊号では記事の資料提供を、2010年の臨時増刊号では執筆、監修、写真提供などを担当させて頂きました。ここでは書籍未掲載の情報、執筆経緯なども紹介していきます。

司馬さんに「紙屑同然」と酷評された陸軍の公刊戦史の他、個人的な興味で集めた陸軍の戦術テキスト、軍事資料などを紹介していきます。４００枚以上にのぼる公刊戦史の付図もサイト上で随時公開しています。

日露戦争三十周年の昭和１０年、新聞に掲載された参戦軍人らの座談会、回顧談を書籍化した資料を紹介しています。日露戦争の裏話や登場人物の知られざるエピソードが多数収録されており、読み物としても面白い資料です。また、太平洋戦争に従軍した将官の回顧談を集めた水交会の『小柳資料』も紹介。

主人公以外の登場人物に関する伝記・評伝、日露戦争に従軍した軍人が記した回想録などを紹介していきます。基本的には戦前の書籍（復刊を含む）が中心です。

日露戦争当時の写真を集めた『写真帖』は、戦前も様々な物が出版されていました。それぞれに特色があるので、購入者の参考になるように紹介していきます。収録写真の一部は当サイトでも公開しています。

日清戦争中、日露戦争中にリアルタイムで発行されていた写真雑誌『日清戦争実記』『日露戦争実記』。他ではほとんど揃っていないこの資料を全巻（１６０冊）入手し、書籍概要だけでなく掲載写真、記事、当時の広告や風刺画なども紹介していきます。戦場の様子だけでなく、明治の世相も分かる興味深い資料です。

「連合艦隊解散の辞」「本邦騎兵用法論」など、小説にも登場する文章資料の全文を原本を元に復刻掲載しています。小説本編を読む際に参考になるほか、執筆した好古、真之、子規それぞれの考え方などもよく分かると思います。「資料復刻プロジェクト」はサイト開設当初からのライフワークでもあり、今後も掲載資料を徐々に増やしていきます。

満州軍が日露戦争中に発信した電文の原稿の一部について、発見者である長谷川怜さんに解説記事を執筆・寄稿して頂きました。他では見られない第一級資料です。

松川の研究をされている國學院大學の長南政義さんが纏めた手帳・日誌などの一次資料、その資料を元に執筆された伝記を紹介。松川に対する見方が変わる資料です。