日露戦争実記、写真画報
（広告編）

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　「日露戦争実記」「日露戦争写真画報」も現在の週刊誌同様、様々な書籍、企業の広告が掲載されています。その中から、特に興味深いと思われるものを紹介していきます。

日露戦争写真画報　第六巻より

　第六巻、七巻、十巻の裏表紙の広告。花王は明治２０年に長瀬富郎が創業した「長瀬商店」が前身で、明治２３年頃から月マークが使われ始めていた。なお、花王の月マークの変遷は花王株式会社のホームページでも紹介されている。

日露戦争写真画報　第十八巻より

　当時は部隊配置が軍事機密だったせいか、広告でも「最○翼軍」と位置が伏せられている。

日露戦争写真画報　第十二巻より

　医学博士森林太郎（鴎外）の名がある。当時の森は第二軍軍医部長として従軍中であった。

日露戦争写真画報　第二十三巻より

　この頃、鳴雪、虚子、碧梧桐らが明治俳句界を代表する俳人となっていたことが分かる

日露戦争写真画報　第二十四巻より

　俳句に内藤鳴雪、新体詩に与謝野鉄幹、短歌に与謝野晶子の名がある。

日露戦争写真画報　第三十六巻より

　１８７７年（明治１０年）にエジソンが発明した蓄音器が２７円で販売されていた。