日露戦争写真画報

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書名

日露戦争写真画報

号数

第一巻〜第四十巻

編集

斎木寛直、平田勝馬

出版

博文館

備考

日露戦争実記の一部

 博文館が日露戦争中に発行していた雑誌「日露戦争実記」の月刊別冊写真誌。他の資料ではなかなか見ることのできない珍しい写真や、従軍画家が描いた絵画、当時の新聞の風刺漫画などが掲載されています。若い頃の山本五十六も負傷者の一人として写真が掲載されているほか、白川義則、岡田啓介、松井石根らの写真もあります(しかし、なぜか秋山真之と鈴木貫太郎の写真がありません・・・)。
 さて、全40巻で金額的にも負担は大きいので、全巻購入すべきか、それとも必要な分だけ購入するかで迷う方もいるかと思われます。そこで、参考までに個人的な見解を書いておきます。
 まず写真の内容ですが、日露戦争の戦況写真は日露戦役回顧写真帳の方が充実しており、写真画報は軍人の肖像写真、ロシア側の写真が充実しているように思えます。戦場や旅順要塞、軍艦の写真が必要な場合は、どちらかというと回顧写真帳をメインとし、写真画報は必要な特集号だけを揃えるという形でも十分かと思われます。
 また、下記の臨時増刊一覧を見ると半分の第十八巻で「奉天占領記念帖」となっていることからも分かるように、前半20冊が出版された段階で日露戦争の主要会戦、海戦が終結しています。そのため、前半部の方が写真の内容が充実しています(「充実」と思えるかどうかには個人差がありますが、日露戦争の戦況、兵器、人物に興味がある私としては、サイトのネタとして使えると判断した写真は前半20冊が圧倒的に多いと思っています)。よって、目的によっては後半20冊は全て揃える必要もないかもしれません。
 臨時増刊号だけ揃えるのであれば、13、14、16、19、21、23、26、28、36、40の10冊がお薦めです。主要人物の肖像写真、軍艦、旅順要塞の写真は大体入っています。