子規俳句 統計データ

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句作年ごとの作品数

 日本新聞社入社〜日清戦争従軍の頃までが句作のピークであった。明治26年だけで全体の2割を占めている。病状が悪化した明治30年頃からは、年々句作数が減っている事が分かる。

季節ごとの作品数

 春の季語1位は「梅」。「桜」は136句で8位と意外と少ないように見えるが、「山桜」「夜桜」「散桜」など桜に関連した季語を用いた俳句の総計は384句で、「紅梅」「夜の梅」など梅に関連した句の総計を上回って1位となる。
 夏の俳句で「涼し」い句が「暑」い句よりも多いのは、気分的な理由かもしれない。2位の「時鳥」は「ホトトギス」のこと。
 秋は「秋風」「月」「紅葉」「菊」「名月」と代表的な季語が上位を占めている。
 冬の季語で最も多いのは「時雨」。時雨は芭蕉が好んだ句材でもあり、彼の命日は「時雨忌」とも呼ばれている。子規の「時雨の句」は芭蕉の足跡を辿る東北旅行をした明治26年が最多で176句、全体の約半数を占めている。ちなみに、雪に関連した季語を用いた俳句の総計は352句。


※この統計データは、子規記念博物館のホームページで公開されている約24,000句のデータを利用して作成した子規俳句データベース(春の句夏の句秋の句冬の句新年の句)の収録データを元に算出しています。