日本海海戦100周年A

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日本海海戦100周年記念式典

 5月27日、日本海海戦100周年記念式典当日! この日は早めに東京を出発し、9時40分頃にJR横須賀駅に到着しました。するとタクシー乗り場には長ーい行列が。去年来た時はすぐに乗れたのですが、10分ほど待ってようやく乗車できました。会場到着は開始30分前の10時頃。すでに大勢の人々が集まっていました。
 到着後まず向かったのが記念宴に出席する三笠保存会会員の受付。招待状のハガキを提出して記念宴費を支払うと、領収書と共に記念品の引換券を渡されました。そして隣の記念品配布所に行くと・・・・、そこには昨年の旅順旅行でお世話になった三笠保存会広報課の方が。思いがけない再会でした。そして頂いた記念品は、


 百周年記念純米酒、記念切手、名札、記念遺墨展のパンフ、「日本海海戦に学ぶ」入選論文集、記念式典の式次第。そして中身を見ながら会場に向かいました。



  この日は100年前と同じように天気晴朗! 青空の下で式典に参加したいという期待通りになりました。そして会場にはすでに大勢の参加者が。翌日のニュースによると、当日の参加者は約1000人。今の日本の状況を考えるとこれが精一杯かもしれませんね。参加者にとっては多すぎず、少なすぎずということで、ちょうどいい人数だったと思います。



 10:30、予定通り式典が開式されました。まずは日露両国の国歌吹奏で始まり、次に両国戦没者に対して1分間の黙祷がささげられました。
 黙祷後、まずは増田大会会長、名誉会長の中曽根元首相、防衛政務次官が式辞を述べました。内容はほぼ同じで、日露戦争や日本海海戦の意義、歴史に与えた影響、現在の日露友好関係などに関することでした。



 さて、我々の世代にとって中曽根さんは、物心ついてまず最初に「日本の総理大臣」として認識した方です。その当時と比べるとずいぶん年をとられたなという感じもしましたが、それでも挨拶は元首相らしい力強い語り口でした。そしてこの5月27日という日は、何と中曽根さんの誕生日だったそうです(だから名誉会長に選ばれたのかな??)。
 次にロシア、イギリス、アメリカの公使や駐在武官が挨拶。ロシア公使の方も挨拶しにくいだろうなと思ってはいましたが(特に中曽根さんのあとだから・・・)、日露戦争を教訓として今後の両国の友好関係を強調するなど無難にまとめていました。
 挨拶が一通り終わった後、東郷平八郎の子孫の方など日本海海戦に縁の方々の紹介、その他の来賓の紹介がありました。この時、秋山真之の孫にあたる衆議院議員(民主党)の大石尚子さんも紹介されましたが、まさかその後の記念宴で直接お会いできることになるとは夢にも思っていませんでした・・・。
 最後に電報の披露と記念論文の表彰が行われ、約1時間で式典が終了しました。

 終了間際、ふと前を見るとそこには昨年の旅順旅行ツアーで一緒だった方が! さっそくご挨拶をすると、「やっぱり、あなたなら来ると思っていましたよ」と嬉しいお言葉が。これだけ多くの参加者がいるなかで偶然再会できたということも非常に嬉しいものです。1年前のツアーを思い出しながら、お互いの近況などを語り合いました。

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