秋山真之と正岡子規が学生時代に無銭旅行と称して徒歩で向かった江の島(参照:真之と子規の学生時代の逸話)。実際に歩く気にはなりませんが、試しにGoogleMapのルート検索で神田猿楽町から江の島までの徒歩ルートを検索したところ、所要時間は約11時間半と算出されました。
橋を渡ってまっすぐ進むと江の島神社があります。ほとんどの観光客はそのまま進んでいきますが、ここで左側の階段を上っていくと、児玉源太郎を祀った「児玉神社」があります。創建は大正七年。児玉ゆかりの物などは特にありません。
これは入り口付近にある山県有朋の歌碑。「児玉藤園の身まかりける日讀ける 有朋 越えはまた里やあらむと頼みてし杖さへをれぬ老いのさかみち」と記されています。
こちらは二〇三高地から持って来た石。横須賀鎮守府が別地に寄贈していた物を2001年にここに移設したとのことです。
境内にはこの他に、後藤新平の詞碑、咸臨丸の記念碑もあります。境内の鳥居や燈籠に刻まれている寄進者名を見ると、そのほとんどが児玉が総督を務めていた台湾の人々でした。